CASE.006 ニッチな敷地をデザインする

シェアハウスという選択肢

ニッチな敷地にはもう一つの「処方箋」が存在する。

 

地は住宅密集地、位置指定道路の最深部に接道する。その形状はZ字型に雁行しており、所謂路地状敷地である。

75坪の規模でありながら、その形状が故に分割する事も出来ず、また都安全条例により共同住宅等の建設も不可である。

このような敷地に対し、シェアハウスを提案している。シェアハウスとは、現在注目されつつある賃貸方式であるが、明確な法的位置付けはまだ無い。(今回のプランは2世帯住宅という位置付けとなっている。)

 

このシェアハウスという選択肢により、現代都市における住まい方の多様化と、都市空間に潜在する言わば「死地(或いはその予備軍)」、これらを結びつける「処方箋」が発見されたばかりだ。